海のある町に移住してきてから、はや2年。
魚を捌く事が多くなり、一生愛着を持って大事に出来る出刃包丁が欲しいなと探していました。
いろいろ探していると、素敵な鍛冶屋さんを見つけました!
鍛冶歴70年の職人さん
山口県の阿武町にある磯部製作所さん。
早速訪問してみると、笑顔が素敵なお母さんが迎えてくれました。
包丁のことが詳しくないことを伝えると、親切にいろいろと教えてくれましたよ。
ずっと砥いで使い続けてペーパーナイフのようになった包丁やイノシシの皮を剥ぐための包丁とか。
全国各地から特殊な刃ものを依頼されるそう。
これがそのイノシシの皮を剥ぐための包丁らしい。
こんな包丁はじめて見た!
この先も使うことは無いと思うが・・・。
その他、刃渡り3センチほどの出刃包丁など珍しい包丁を見せてもらいました。
ちょっとピンボケですが、きちんと作ってあるしっかりとした包丁でした。
これはもう作ることが出来ないので、非売品だそうです。
店のすぐ横にある作業場。
長い歴史を感じます。
ご主人は70年ものあいだ鍛冶を続けてきたので、もう手がしびれてなかなか新しい作品を作ることが出来ないそうです。
一生大事にしようと思える出刃包丁を手に入れた
出刃包丁といえば少々大きな刃を想像するけど、最近は小さな出刃包丁が使い勝手が良くて重宝されているらしい。
そこで、お母さんおすすめの小ぶりな出刃包丁を購入決定!
これは大事に使わなければ!
刃渡りは10センチ弱で、軽くて持ちやすい。
包丁は小さいけど、そこそこ大きな魚も捌けるという。
これからは、この包丁でバリバリと魚を捌きますよ~。
いっぱい魚を釣ってこないとだめですね~(笑)
さっそく捌いてみる
今日釣ってきたヒラマサを!
と言いたいところですが、獲物が無いので買ってきました。
アゴ(トビウオ)。
これからの季節、このアゴが安くて食卓に並ぶ率の高い魚になります。
まずは三枚におろして・・・。
これがまた滑るように切れます(笑)
小さい出刃なので、小さい魚でも手返しが良くサクサク捌けます。
三枚におろして、中骨を取って刺身とゴマ和えみたいなものを作りました。
刺身はワサビしょうゆで。
ゴマ和えは刺身に塩とごま油とゴマで和えました。
初ものだったので、美味い!(笑)
とりあえず、包丁のデビュー戦は大成功で幕を閉じました。
一生大事に出来る道具を持つという事
この包丁を手に入れて思うことですが、今の世の中は百均に行っても包丁が売られているような世の中です。
工場で量産されている工業製品なので、当然ながら造る人の思いは入っていません。
今回は造った人に会い、話をして、その包丁に惹かれて手に入れ、愛着を持って道具を使おうと決心する。
これは大事なことであると本当に思いました。
どんな物でも簡単に手に入る世の中になったからこそ、こういう伝統の技を、思いを大事に。
何はともあれ良い包丁を手に入れることが出来ました。
大事に使おう。
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